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「平助、総司…ありがと」
はにかんで頬を赤らめれば二人の心の臓が早鐘を打つ
「「っさ、朔…」さん……」
無意識に伸びる手を掴んだのは復活した新見
「まてーぃ!朔は俺んだっ、気安く触んじゃねぇっ」
その手を払い、朔を腕に抱きとめれば
「朔、すまねぇ。その、お前があんまり綺麗過ぎてつい……
…………朔…」
潤む瞳で上目使いになる朔に理性が飛んだ新見は顔を近づける
いまにも接吻しそうな二人
「うがぁぁぁぁっ!そんなこたぁ後でやれっ
酒だ、酒だぁっっ」
待ちきれなくなった新八が声を上げると朔と新見、二人の祝言が行われた
並んで座る上座には幹部だけでなく隊士らもひっきりなしにお祝いを伝えに来る
その後、いつもの宴会に移行すれば、もはや無礼講ともいえる惨状
近藤、土方、山南、源さんは楽しげに酒を酌み交わし
左之が腹を見せ踊れば、新八が飲み比べをする
ハジメは静かに杯を傾け、総司と平助が酔いに任せて慰め合う
その光景を主役二人は嬉しそうに眺める
賑やかで、優しい仲間に囲まれながら朔と新見は晴れて夫婦となったのであった――
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