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ここはウラノス界のとある空間に位置するライド大帝国。
その世界はいくつもの内戦を繰り広げたすえにできあがった帝国主義国家の集合体であるが、実際にこの世を牛耳るのは皇帝マクベス=オセ=ライドである。ライド大帝国はダークナイツ国と同様にメシア国を狙っており、ダークナイツを対立国としていた。
「ああ、我が神よ。ライドに御加護を……。」
ライドの国王が神に祈る中、一人の軍服を着た青年が皇帝に話しかける。
「マクベス陛下。」
「…ん、何のようだ?」
「人口悪魔の件で…」
青年が話し終わる前にマクベスは問う。
「造魔が完成したのか?」
「DEEPBLUE様の御加護と御指導のもとで一作品目ができあがりましたがウラノスの大気に触れては長くは存在できません。」
「試作品A-0か…。」
「まずはアノ闇を祓わなければ。あの国は色々と我々の妨げになります。」
「流石考えが賢い、ブレイト。特にあそこを狙おうではないか。」
「了解しました。」
軍人ブレイト=マナールが廊下で待機させていた二人の青年に言う。
「君たちの新しい任務です。これから君達が我々ライドに協力してもらうために我々は大金を賭けているのですよ。」
イラついたように狐の獣人が言う。
「んなこと分かってる。いちいち言うなよ。」
「…で、いったい何をすれば宜しいんだい?」
もう一人の青年が冷静な口調で言い、お茶を飲む。ブレイトが彼を見て答える。
「試作品A-0をダークナイツで実験したいと思います。」
「では、軍事需要の問題は解決。魔石の使用範囲の詳細設定は各意見をまとめておくこと。最後に……」
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