第5話

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……ってことで私も葵さんやアユちゃん、それに麗奈にもチョコをプレゼントしようかと思ったけど、昨日散々味見をしたせいでみんなチョコを見るだけで胸やけをしちゃう状態になってしまったから、残念だけど今回は無しということになってしまった。 それでも友チョコというものを誰かに渡したかった私は、海斗にプレゼントしてみようかと思った。 だけど甘いものが超苦手な海斗は、それを喜ぶどころか 「何の嫌がらせだ?」 と眉間に深いシワを刻んだ。 「ほんの気持ちだから」 「遠慮する」 「友チョコなんだってば」 「その気持ちだけ貰っとく」 「気持ちなんてどうでもいいからこれを受け取ってよ」 「……」 「……?」 「……お前……」
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