第5話

4/40
前へ
/40ページ
次へ
こうして、私の友チョコデビューは失敗に終わった。 本命は蓮さんでチョコを渡すのは今日の夜。 友チョコは禁止。 だから、校内で繰り広げられているイベントとは完全に無関係なのだ。 完全に傍観者と化した私は、その雰囲気だけを味わう事となった。 お昼休みになると至る所でチョコの交換が行なわれていた。 学食のランチにもーロチョコが乗っかっていて、私と麗奈は胸元をさすり 海斗は 「何の嫌がらせだよ?」 とゲンナリしていた。 食事を終え4人で教室に戻っていると 「紺野先輩」 私は見知らぬ女の子たちに呼び止められた。 「はい?」 5人の女の子は緊張した面持ちで私を見つめている。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1517人が本棚に入れています
本棚に追加