第5話

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それから教室に戻っていると 途中で海斗とアユムがいた。 「あれ? 教室に戻ったんじゃなかったの?」 「まぁ~な。 それより、お前モテモテだな」 「は?」 「それだよそれ」 海斗が指差したのは私が抱えているチョコレートだった。 「モテモテ?」 「あぁ。それ、さっきの子達にもらったんだろ?」 「そうだけど……あ、もしかして気を利かせてくれたの?」 「あの子たち、派手過ぎるこいつにビビってたみたいだしね」 そう教えてくれたのは、アユムだった。 「ごめんね。ありがとう」 「別に」 海斗は素っ気ない口調で、プイっと私から視線を逸らした。
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