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「言ったろ。
俺、物持ちだけはいいから」
そういう問題じゃないんだけど。
「大丈夫なの?」
「何が?」
「だって…婚約するのに」
ポツリと呟いた私に
歩み寄った琉惺は
またクシャリと頭を撫でた。
「奈緒が心配する事じゃねーよ。
それよりもお前こそ
しっかり青海とケリつけろ。
アイツは一筋縄じゃ
行かねーからな」
笑いながら言って琉惺は
オフィスを出て行った。
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