第２話 無口な貴方が喋るとき

私に慣れてきた貴方

あの緊張したクリスマスから数年。

私は貴方の妻になり、相変わらず喋り続ける私と、いつものように相槌をしてくれる貴方。

「なんか、ずーっと前から一緒に居る気がする。」

と、貴方が言い出した。

いきなりどうした。
貴方から話しかけるなんて珍しい。

照れるなぁ。
まだ数年なのに、そんなに貴方のことをわかってるかな、私。

本当のところ、どこで喜怒哀楽のスイッチが入るのか、絶賛模索中なんだけど。

居心地がいい空間を目指している私にとっては、最上級の誉め言葉。
伝わっているようで、なにより。