第1話

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「ゴメン、先帰るね。」 一緒にカラオケに行く約束してるのに・・・。 「ちょっと~みのり~!!」 私の声なんか聞こえていないな、アレは・・・。 猛ダッシュで教室を急に出て行った、みのり。 もう追いかけるのも面倒。 教室を見回せば、誰もいない。 席を立ちカバンを持つ、 「なんだ、まだいたのか?」 みのりの出て行ったドアから顔を覗かせたのは『センセイ』。 「あれ、一人か?友野は?」 センセイは入口から顔だけを私に向けている。 「ねぇ、センセイ。何で入ってこないの?」 返事は分かってる。 「教室で女子生徒と二人っきりってダメだろう。」 ほら、教科書通りの答え。
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