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「もー!なんなのあいつ!ほんと腹立つ!意味わかんないし!ってかなんであいつ南三高なのーっ!」
翌日。隣の鈴の席にぐでーっと寄りかかりながら愚痴をこぼす。
「やっぱ…近いから?」
苦笑いして鈴が返す。
「えぇーっ」
確かに近いけど。私だってそれを理由に選んだってこともあるけど!
全然納得出来ない。
頬を膨らませてふてくされる。
「かわいいなー成は」
鈴がよしよし、と頭をなでてくる。
全然真剣に考えてないでしょ!
もー…
「大丈夫だよ、成。あいつが変なことしてきたらまた私が追い払ってあげるから」
私の頭をなでなでしたまま鈴がそう言う。
……中学のときもさんざん鈴に助けてもらったんだよなー…
その点では鈴に感謝している。結構。
「……うむ。頼りにしているぞ鈴殿」
「何キャラ!?」
笑いながら鈴が突っ込んでくる。
さすが突っ込みの腕は鈍っていないな。
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