第1話

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「もー!なんなのあいつ!ほんと腹立つ!意味わかんないし!ってかなんであいつ南三高なのーっ!」 翌日。隣の鈴の席にぐでーっと寄りかかりながら愚痴をこぼす。 「やっぱ…近いから?」 苦笑いして鈴が返す。 「えぇーっ」 確かに近いけど。私だってそれを理由に選んだってこともあるけど! 全然納得出来ない。 頬を膨らませてふてくされる。 「かわいいなー成は」 鈴がよしよし、と頭をなでてくる。 全然真剣に考えてないでしょ! もー… 「大丈夫だよ、成。あいつが変なことしてきたらまた私が追い払ってあげるから」 私の頭をなでなでしたまま鈴がそう言う。 ……中学のときもさんざん鈴に助けてもらったんだよなー… その点では鈴に感謝している。結構。 「……うむ。頼りにしているぞ鈴殿」 「何キャラ!?」 笑いながら鈴が突っ込んでくる。 さすが突っ込みの腕は鈍っていないな。
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