0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
『一目惚れ』
そんなものは軽いものだと思っていた。
だけど俺はその女の子をみた瞬間心を奪われた。
「こんなに人って綺麗に走れるものなんだな」
俺は中学最後の大会のリレーでバトンミスし予選敗退しかなり落ち込んでいた。
そして落ち込んだまま何を見るというわけでもなくグラウンドを眺めていた。
そしてトラックでは女子100mハードルがピストルの音とともにスタートした。
スタートから一人だけ抜け出ていた。
落ち込んでいたことさえも忘れるようなその女の子の走りはまるで飛んでいるようでとても綺麗で俺の心を奪った。
最初のコメントを投稿しよう！