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そんな出会いから数ヶ月が経った。
俺宮野駿は地元のごく普通な公立高校に小学校時代からの幼なじみ五十嵐祐也と朝霧皐月とともに進学を決めていた。
そして今日はまさに高校生活のスタート入学式の日だ。
「遅いな~あいつら。8時に校門前に集合って言ったのになあ」
そんなことを呟いていると遠くから二つの影が走って来るのが見える。
「悪い駿遅くなった」
「5分も遅刻しやがってお前らは、入学式ぐらい早起きして来ようとはおもわないのか?」
「ごめんごめん、私は間に合う用に起きたんたんだけどさ~祐也がなかなか家から出てこなくてさ」
「まあ、そんなことはいいから行こうぜ」
「祐也、お前全く反省してないだろ」
そんやり取りをしてクラス分けが貼られている玄関に向かっていく。
「やっぱクラス発表ってやけに緊張するよな」
「そうか?俺は駿と皐月とは離れる気がしないからなあ」
「あっ、それ私も分かるかも。なんか今までずっと一緒だったから離れるっていうイメージ出来ないよね」
「そんなもんか?」
確かによく考えてみると小学校からなぜか俺たちは違うクラスになったことがない。2人がそう言うのも分かる気がしてきた
「おーい俺たちやっぱり同じクラスだったぜ」
そんなことを考えていると一足先にクラスを確認しに行った祐也が結果を教えてくれる。
「他には俺たちと同じ学校の奴は同じクラスにはいなかった」
この学校は地元とは言え同じ中学に通っていた奴らの中で進学してきたのは俺たち3人を合わせてもあまり多くない。
「まあ俺は祐也と皐月が同じクラスと分かれば気が楽だ。今日からまたよろしくな」
そんな会話をしながら俺たちは教室に向かった。
教室に入るとすでにかなり人も集まっていた。そんな中で俺の目に飛び込んできたのは大会の時に見たハードルをやっていた女の子だった。
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