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「おい、どうした?駿、可愛い女の子でもいたのか?」
「いや、中学の時話しただろハードルがすごい上手い女の子がいたって」
「ああ、駿が一目惚れしたっていう子か」
「別に惚れたとは言ってないだろ」
「あれ?そうだったか?まあそんな小さなことはどうでもいいや。
で、どの子だ?」
「えーと…あそこのポニーテールの子」
「おっ、確かに可愛いな。席近いといいな」
「そういや席って何順なんだ?」
「あの黒板に書いてあるのがそうだろ。たぶん苗字順じゃないか」
「ああ、本当だ俺は宮野だから真ん中辺かな?」
「おい駿、真ん中辺ってあの子の近くじゃないか?」
「あっ、本当だちょっとラッキーかも」
「俺はいつも通り皐月のうしろだな。苗字が近いから新学期は大体あいつのうしろなんだよな」
俺たちがこんな話をしているうちに皐月は女子の集団に入って話をしている。
皐月はもともと人見知りせずだれとでも仲良くなれるタイプだから早くもクラスになじんでいる。
「おっ、そろそろホームルームが始まる時間だな。祐也またあとでな」
祐也も席につき他のみんなも続々と席に着いていく。
そして俺の前に座ったのはなんと祐也と話していたあの子だった。
(今年の俺ちょっとついてるかも)
そんなことを思いながら席に着いていると始業のチャイムが鳴り担任の教師が入ってくる。
「みんなおはよう。私がこのクラスの担任の木野潤子です。
私は今年からこの学校に来たのでみんなと一緒でこの学校のことをよく知らないので至らないこともあると思うけどよろしくね」
担任の木野先生はまだ若く教師というよりどちらかというと友達として接しやすそうな先生だった。
「それじゃあ私の自己紹介はこのくらいにして今日の日程について説明するね。
今日はこの後体育館で入学式をやってそのあとでクラスごとロングホームルームをやります。ロングホームルームではみんなに自己紹介をしてもらいます。
それじゃあとりあえずまずは入学式だから体育館にむかってね。
じゃあ朝のホームルームは終わり」
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