Prologue

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人の強い思いは、記憶という形になり、物に宿る。 その記憶は、辛いもの、悲しいもの、幸せなもの、楽しいものなど様々だ。 それらは、記憶の持ち主の心を現す。 この世界には、物と人と想いが溢れている。 想いがあるだけ人は喜び、悲しみ、憎み、笑う。 記憶があるだけ物に思いが宿る。 それは、変わらず増え続けていく。 カウンターに座り紅茶を飲んでいた人物は、カップを置き、立ち上がった。 「・・・そろそろ開店しようか」 そう呟き、店の扉に手をかける。 さぁ、今日はどんな依頼が来るのだろうか? ───君の記憶は何色だ?
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