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言われた通り椅子に座って待っていると、すぐに両手に水晶を持ったシルさんがやってきた
シ「これは、マナの結晶で、こっちの青いのが魔力量、赤い方が属性を示してくれるわ」
俺の前のテーブルに水晶を置いて実際に測定して見せてくれた。
青い水晶は一瞬だけ光ると水晶の中に数字が表示される仕組みのようだ。
赤い水晶は色が変化して属性を教えてくれるらしい。
シ「さぁ、やってみて」
シルさんに促されて青い水晶に手を置き、魔力を流すと水晶はぱっと光った後昇華してしまった。
シ「………え?」
光「あらら…」
シ「ライト君は転移魔法とか使えるのかしら?」
光「まだ魔力が開放されて間もないですし、コントロールすら危ういのに、使える訳ありませんよ」
シ「それじゃ水晶は?」
光「僕の魔力量に耐え切れずに昇華したのでしょう」
シ「マナの結晶が昇華!?いったいどれだけの魔力が…」
光「どうしましょう?取り敢えず属性だけでも測定してもらえますか?」
シ「え、ええそうね…測定してみましょう」
今度は赤い水晶に手を載せて、ほんのちょっとだけ魔力を流す。
赤い水晶は虹色に輝いた後、色々な色に変化して最終的には黒に落ち着いた。
俺が赤い水晶から手を離すと、黒かった水晶はちゃんと赤に戻った。
シ「えっと…基本属性全部と後は解らないわ…」
シ「う~ん…」
固まってしまったシルさんが戻ってくるまでにざっと魔法についての知識を引っ張り出してみることにした
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