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12月31日、いや1月1日だったな、うん。
早朝日の出前の午前3時頃俺は初日の出を拝もうとして近くの山に登っていた。
そして、山ごと光に押しつぶされて死んでしまった。
何を言っているのか解らないって?
大丈夫、当事者である俺ですらさっぱりわからない。
どうして死んだって解るのか
それは俺の目の前にいる自称神様が俺に魂魄回収辞令なる書類を見せて来たからだったりする。
その書類には『お前のミスで一人の善良なる一般人(俺)が死んでしまった。責任とって生き返らせるなり、転生させるなり、とにかくミスの尻拭いをしろ。もしくは神辞めろ』と書かれていた。
光「で?俺は元の世界に戻れるのか?」
神「無理だね、肉体が消滅しちゃってるし、君は元の世界に返りたいのかい?」
光「いや、家族も友達もいないし、夢も希望もなかったし」
神「それだけ聞くと君は元旦早々山で自殺でもしようとしていたんじゃないかって思えてくるね」
まぁ…生きていても意味はなかったけれど、自殺はなんか違う気がするし、まだ両親の遺産と慰謝料も使い切れてなかったし。
神「両親の死で手に入れた莫大な財産を目当てに群がる汚い大人…その所為で人間不信だったしね、友達がいないのは仕方がないのかな」
次の人生じゃもう少しまともな生活がしたいところだ。
神「その点は大丈夫、君は貴族の跡取りとして転生させるつもりだからね、裕福な暮らしができると思うよ?」
光「転生って赤ちゃんスタート!?」
神「そりゃそうだよ、君の肉体はもう既に消滅しちゃってるし、一から肉体を構築するより生まれて来る子供に魂を乗せた方が楽だもの」
取り敢えず5歳までは記憶を封印して貰う事にした。
16歳の記憶を持ったまま母親の乳を吸う気はない。
神「あー、後、死なせてしまったお詫びに好きな能力を付けてあげる事になってるんだけど、どんな能力がほしい?」
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