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屋敷の外に出て一人で素振りをし、朝食の準備が出来たと呼びに来てくれた執事に木剣を渡して屋敷に入ると父親と出くわした。
リーグ・ブルースター
ブルースター家の現当主であり、何故か水を司る大貴族なのに風帝等を任されている。
ちなみに母親の名前はマリン・ブルースター、前当主の娘、詰まるところ父親が婿養子なのである。
リ「おぉ、ライト、誕生日おめでとう」
光「ありがとうございますお父様」
リ「プレゼントは今夜のパーティーの時にでも渡そう」
光「はい、それより早く朝食を食べてギルドに行きましょう!」
リ「そう焦るな、魔力がある事は確実なんだ、お前が魔力暴走を起こした時は、心配しながらもどこか安心したものだ」
去年の暮れ頃、詰まり俺が覚醒する少し前に俺の魔力が暴走した。
周囲半径20mの物質をドーム状に消し飛ばし、それまでは立派にそびえていた庭の訓練所が今は見る影も無い。
というか、完全に更地だ。
リ「それでは食堂に向かうとしよう」
父親に促されて一緒に食堂に入ると母親と妹達が席に座って待っていた。
マ「ライト、おはよう、お誕生日、おめでとう」
妹「「兄シャマ、おめれとう!」」
光「ありがとうございます、二人もありがとう」
誕生日を祝ってくれる三人に返事をしながら、鼻にティッシュの詰まったメイアさんが引いてくれた椅子に座って運ばれてくる朝食を待った。
ここで妹たちを紹介しておこうと思う。
まず二人は双子で見分け方は髪の色だ。青いほうがサナ、緑の方がエナ、3歳。
容姿の説明?聞いてどうする?二人はやらんぞ?
リ「今日の朝食のメニューは?」
執「本日の朝食のメニューはライト坊ちゃまの好物であるパンケーキと、フリエの実のジャムでございます」
フリエの実とは、簡単に言えば葡萄味の苺だ。
牛乳に混ぜたりジャムにしたり、用途は元の世界の苺と変わらないが、味は葡萄のそれだ。
妹1「ぱんけーき!」
妹2「ふいえのみ!!」
あぁ、可愛過ぎる俺の妹!!
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