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そんな采女の性格を知っている。
私を想って『特例』を作ってくれている采女の気持ちを、無碍(むげ)にしたくなくて。
いつもどれだけ助けられてるかを
思いつく限り話しながら帰路に着いた。
*******
「使えないっ!郁ちゃん、ホントに使えないっ!!」
「待てっ!すみれ!!
それはおかしい!
そんなに欲しかったんなら、自分で買いに行け!!」
「お風呂上がりのスッピンで出れないからこそ、頼んだんでしょーが!!
てか、章人ムカツクー!!
すぐそーやって、郁ちゃんの味方するんだから!!」
「バァッカかっ、お前は!!
郁は天使なんだぞ!?
純真無垢な、マイスィートエンジェルの郁を悪く言う奴は
この俺が許さんっ!」
「キッショー!
章人、マジでキッショーーー!!」
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