第2話-2

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そんな采女の性格を知っている。 私を想って『特例』を作ってくれている采女の気持ちを、無碍(むげ)にしたくなくて。 いつもどれだけ助けられてるかを 思いつく限り話しながら帰路に着いた。 ******* 「使えないっ!郁ちゃん、ホントに使えないっ!!」 「待てっ!すみれ!! それはおかしい! そんなに欲しかったんなら、自分で買いに行け!!」 「お風呂上がりのスッピンで出れないからこそ、頼んだんでしょーが!! てか、章人ムカツクー!! すぐそーやって、郁ちゃんの味方するんだから!!」 「バァッカかっ、お前は!! 郁は天使なんだぞ!? 純真無垢な、マイスィートエンジェルの郁を悪く言う奴は この俺が許さんっ!」 「キッショー! 章人、マジでキッショーーー!!」
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