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章にぃとすみれちゃんの喧嘩は
とにかく激しくテンポが早い。
何か言わなきゃ!と、
息を吸ってるうちにどんどん進んでしまうから、口を挟むタイミングを見失う。
小さい頃から、オロオロと眺めるしかできなくて。
今日も置いてけぼりの私だった。
そんな時、ポケットで唸り始めた先生の携帯。
慌ててリビングを出て、
階段を駆け上がりながら通話ボタンを押したけど。
私を追いながら廊下に出てきたすみれちゃんと、章にぃの会話は丸聞こえだったみたいで。
一瞬の沈黙の後、先生の堪えるような笑い声が届いたところだった。
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