第2話-2

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**********   この季節の窓際は特等席だと思う。 イマイチ興味の持てない倫理の授業中。 春霞の空の色を眺めながら、 今朝の先生との約束を思い出していた。 まず、お互いの電話帳やデータ、メールなどは一切見ない。 基本的に着信やメールは放置する。 何度も着信があるなど、困ったらお互いに連絡取り合う。 先生の機種変までは 毎朝、理科準備室で自分の携帯チェックしてOK。 それから。 「言うまでもないけど、他の奴に話さないこと。 俺、クビ飛ぶから。 特に、佐々木。 アイツは手強い」 眉間に深い皺を刻んで、真顔で言うもんだから、不謹慎にも笑ってしまった。 当然、リカは登校してすぐ駆け寄ってきて。
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