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…………先生の声は、ずるい。
ドキドキさせたり、フワフワさせたり。
私を天にも地にも連れて行く。
ビリビリと痛いくらいの刺激を脳に感じながら、上の空で近くの大きな神社と公園の名を告げると、
先生は
『分かった。またかける』
そう言って電話を切った。
私は体全部が心臓になって、
この騒がしい音が外に響いてしまうような気がしてーーー。
ベッドの上で、小さく丸まって
自分の体をギュッと抱きしめた。
静まれ、静まれ!!
そう念じてるのに、心音だけじゃなく
鳴り止まないサイレンのように、
先生の声がこだました………。
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