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公園の駐車場に着くと、
一台の黒いRV車がエンジンをかけっぱなしで停まっていた。
私が近づくと、エンジン音が停まる。
「ドーモ」
そう言いながら、運転席から降りてきた先生に、ドキッと胸が跳ねた。
「こ、こんばんは」
「ん」
先生が鍵をかける音が、ピピッと鳴り響く。
不意に振り返った先生が、フッと表情を崩した。
「走って来たの?」
「えっと、運動がてら」
あがった息が見つかり、照れ隠しに
笑ってみせる。
「じゃあ運動ついでに、も少し歩く?」
先生が顎で公園内を指した。
池に外灯のオレンジが、ユラユラと反射している。
先生と……お散歩……。
何とも言えない胸の高鳴りに
自然と顔がほころんで、頷いた。
そんな私を見て、少し表情を和らげたような気がする先生の背を追う。
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