第2話-2

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なんか………学校で見た時と印象違うな。 少し崩れた髪型。 ラフなTシャツに、キレイなラインのチノパン。 昨日見たスーツ姿と違い、 先生がちょっと身近に感じた。 近くで見ると、一段と背の高さを感じる。 風をはらんだTシャツが、 先生の大きいけれど威圧感のない背中で揺れる。 ぼうっとしてたら置いていかれそうで、 小走りしながら後を追う。 ふと、先生が立ち止まって 私を振り返った。 「ペンギン」 「?」 「………何でもナイ」 ………先生との会話は、 ちょいちょい理解不能で相変わらず難しい。
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