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すると、先生は片方の口角だけを上げて、ニヤリ。
「超能力者ダカラ」
「……先生、どこまで私の携帯見てるんですか……」
じとーっと睨んでみるけれど、
先生は全く悪びれる様子もなく
「見てマセン」
と、しれっと言うもんだから。
もう半ばあきらめの境地に達してきた。
「それから、」
そう言って袋ごとガサッと私の膝に置いた。
「お姉サンに」
慌てて中身を確認すると、
すみれちゃんが騒いでいた酢イカと昆布が数袋入っていて。
今日、わざわざこのために来てくれたんだ………。
兄弟喧嘩、してたから………。
思いがけない気遣いに胸がギュッと音を立てた。
「こんな……あの、お金」
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