第2話-2

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パニクって咄嗟に出たセリフに、我ながらしまったって思ったけど、時はすでに遅し。 「アンタからお金せびるほど困窮しておりマセン」 ぎゅっと眉間にしわを寄せた先生が、 不機嫌そうにそう言ってツンっとそっぽを向いてしまった。 「先生?」 「…………」 ナニ。 え、ナニ。 ま、まさか………拗ねてるの? 「センセー」 「…………」 ちょっ………可愛いんですけど!! 「ありがと、です」 「ン」 ………振り返る気配ナシ。 「これで姉と仲直り出来ます。 本当にありがとうございました」
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