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思い切って、先生のTシャツを引っ張ってみる。
ようやく振り向いてくれた先生は
相変わらず小難しい顔をしていたけれど。
「………ヨクデキマシタ」
視線を反らしながらも、
ぶっきらぼうに返事をしてくれた。
どうしよう………。
先生って………。
自分の中が、名前の付けようのない色で
満たされ始めている。
先生の横顔に釘付けになりながら、
胸の奥がザワザワしていることに私自身が一番動揺していた。
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