第2話-2

33/33
前へ
/33ページ
次へ
思い切って、先生のTシャツを引っ張ってみる。 ようやく振り向いてくれた先生は 相変わらず小難しい顔をしていたけれど。 「………ヨクデキマシタ」 視線を反らしながらも、 ぶっきらぼうに返事をしてくれた。 どうしよう………。 先生って………。 自分の中が、名前の付けようのない色で 満たされ始めている。 先生の横顔に釘付けになりながら、 胸の奥がザワザワしていることに私自身が一番動揺していた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加