第3話

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窓の外から朝練の声が響いてくる。 携帯をいじり終わってパタリ。 「ふぁぁぁーーー」 大あくびしたあと、机に突っ伏した。 先生と携帯を交換して1週間。 毎朝の理科準備室はもちろん夜、携帯で話すことも多くて。 少しずつ、色んな先生が見えてきた。 ーーー例えば。 先生の携帯に、よくかかってくる『ハセ』っていうのは世界史の長谷川先生。 同期で、よく一緒に飲んだりしてるみたい。 「一緒に行きたいわけじゃ、ない。 あっちがくっついてくるだけ」 なんて吐き捨ててたけど、 あの着信の回数は、大好きか!って感じ。
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