気苦労その1

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僕は時間をかけて本のことや説明されたことを整理する。 ・マスターはDPを使って様々なことをする。 ・ダンジョンにはそれぞれ属性やLevelが存在する。 ・モンスターやマスターにもLevelが存在する。 ・DPは外敵を排除することで増える。 ・ダンジョンLevelが5に達する、30日が経過するとダンジョン解放される。 ・特別な条件を満たすと色々報酬がある。 こんな所かな? 僕は一度酷使した頭を休憩させるようにベッドに寝転がる。 それから今後の事を考える。 しばらくはモンスターではなく、ダンジョン内部構成に力を入れようと思う。 理由としては解放してしまうってのもあるんだけど、迷宮属性のようにダンジョン自体を厄介な形にしたい。 モンスターだけではなくダンジョン自体が敵ってのはやはり大きいメリットになるはずだ。 そうなると時間がダンジョンをつくるのに時間がかかるし、複雑な環境にしないといけないからどうしてもDPを使ってしまう。 かといってダンジョンにDPを使いすぎるとモンスターが配置できなくなる。 「....てか、DPってどうやって確認するんだよ!」 僕はそういって思わず声にして怒鳴る。 すると当然脳内に謎の女性の声が鳴り響く。 『DPはステータスと同時に表示されます。』 「ふおおおおおおおおお!?」 不意打ちってのもあって僕は思わず絶叫する。 ベッドから飛び起きて辺りを見回す。 だが僕以外に誰か人が居る訳でもなく、相変わらずの僕一人。 な、なんだ!?今確かに人の声....って。 「そのステータスもどうやって確認するんだよ....。」 僕は四つん這いの体勢で嘆く。 すると再び声が鳴り響く。 『ステータスは「ステータス確認」と宣言されることによって表示されます。 また、ステータス確認表示にてモンスターのスキルを確認する事もできます。』 僕はまた体をビクンと振るわせる。 やっぱり幻聴なんかじゃあないらしい。 僕はまた辺りを見回すが、やっぱり女性どころか人らしい影すら見つからない。
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