甘く優しいだけじゃない

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「好きです」 「ゴメン」 「即答ですね」 チョコレートを持つ手が震えている。 可愛い上目遣いの目は潤んでいた。 だけど、仕方ない。 その気持ち応えられないし。 「他にイイヤツいるって」 「先輩がいいんです!」 彼女は語る。 真っ黒に輝くサラサラの髪が好き。 バスケのシュートしたときの手の形が好き。 長いまつげ、白い肌、笑った顔。 全て、好きだって言うんだけどさ。
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