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「ま。俺もチョコならたくさんもらったぜ?」
ガサッと紙袋には10個以上もあるチョコの山。
ライバル多し。
だから、諦めている。
こいつとは、この距離がちょうどいいんだって。
だけど、2年の春。
春日居に彼女ができたことがあった。
隣のクラスの美人な子。
ロングヘアで人形みたいに大人しい女の子だった。
春日居がマジで恋したとき、私も春日居に恋をした。
初めて味わう嫉妬に戸惑った。
私と対照的な女の子が好きだと知ったときの落ち込みよう。
でも、私は私でしかないのだと諦めた。
「春日居は誰かと付き合わないの?」
こんな台詞も顔を見ないままなら言えてしまう。
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