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……
「……うむ、仲直りしたみたいね♪」
……
「恵美ちゃん、それ……」
指差したのは、恵美ちゃんの手の内にある2つのレンズの装備された物。
「あ?うん、いいでしょー♪」
それを双眼にあてがい此方を向く。
「嫌、ちょっと犯罪の匂いが……」
今日に始まった事じゃないんだけどね?
「えー?じゃぁ、バードウォッチも犯罪なの?」
強く返されても……汗
食いぎみに来られ、怯むアユ。
「いや…ね?」
「ね?じゃ、無いでしょ?気にならないの?アム君 家から出てるんでしょ?その相手は?顔は?年は?仕事は?」
グイグイとレンズ越しの恵美ちゃんに押され、後ずさる……
「し、知らない!帰ってこないんだもん!!!知らないよ!!!」
怖すぎる……
「心配じゃないの?皆のアイドルのアム君が独占されてるんだよ?!」
「えぇ…」
心配じゃないとかじゃなくて……
母さんも大丈夫だって言ってたし……
「姉として、どうなの???」
恵美ちゃん!ちかっ!!!
身体がぶつかるほど近くにまで歩み寄ってくる恵美ちゃんの強さに押され、廊下の壁に追いやられた……
「どんな人なのか調べなきゃね……」
ふふふ……と笑う
恵美さん貴女、色々楽しそうですね……
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