第1話

3/3
前へ
/3ページ
次へ
朝起きてすることは、だいたい決まっている。 ビール瓶を抱えて、キッチンで寝ている母親を、 布団まで運んで寝かせることだ。 青白い母親の顔を見ると、頬に涙のあとがあった。 日曜日の朝。 俺はガラガラの電車に乗って、川崎の、俺が働いている洋服屋に向かう。 電車の中で、いちゃついているカップルがいる。 これから、デートにでも行くのだろうか。 俺は、これから仕事なのに、、、と思うと腹が立つ。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加