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そして《最深層部》
森の中央は拓けており、燦々と日光が降り注ぐ
草木も青々と繁り、果実も甘い匂いを漂わせている
中央に佇む一本の木…大樹と言った方がしっくりくるものが存在している
樹であるのに神々しさを発するそれは《世界樹》と呼ばれている
その枝を使えば不思議な現象が起き、その葉を煎じて飲めばどんな病もたちどころに治り、その樹を伝う樹液を飲めば死者が甦る、とまで言われている
しかし、その周りに生物は、いない
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