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人間は倒れたままぴくりともしない兎を持ち上げる
『ここでは殺生は厳禁と言ったはずだぞ?レイ』
不意にその人間、鈴の上から声が聞こえたかと思うと目の前に銀色の毛並みを持つ狼が降り立った
「あぁ、フェン。でもさ、きちんと食べるから無駄な殺生でもないよ?」
『はぁ…レイ。ここは全ての魂の憩いの場。ここでは争い、殺生は禁止されている。私が言っている訳ではない。昔からそう決まっているのだ。』
銀狼、フェンは1度大きく溜め息を吐いて小さな子どもに言い聞かせるように話した
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