終わりは始まり

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昼休みのチャイムが鳴ると生徒たちは変らず購買や食堂に行くために直ぐに居なくなった。 「毎回すごいよな」 とダッシュで向かうクラスメイトたちを見ながら半ば呆れながらも苦笑いをした。 「さて、私たちも行きますか」 と静かになった廊下を見ながら西城と大原が食堂に行くため立ち上がると 「悪い、俺今日パス。鬼塚も今日は無理だから他行ってくれ」 俺は申し訳なさそうに言った。勿論、それは西城と大原にだがな。気を落としている鬼塚を無視して俺は自分の部屋に居るであろう人物が待っているため廊下に出た。と、同時にゴンッと鈍い音がして誰かが廊下に尻餅をついて倒れた。 「わりぃ」 いきなり教室からでた俺に気づかなかった相手も相当急いでいたようでその勢いのまま俺たちはぶつかった。しかし、俺の方が鍛えていたのもあり倒れる何てこともなく今の形になってしまった。
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