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「ったく」
と舌打ちしたい気持ちを抑えていざ俺もリムジンから降りようとすると近くに居た橘先生が
「この学園じゃ、一條君は目に毒だね」
と訳のわからない事を言い出した上に昨日噛まれて痕をつけられた首元にガーゼを貼ってきた。
「橘先生?」
橘先生のとっている行動がわからなくて首を傾げていると先にでた篠原が
「会長さん、早くしないと置いてくよ」
が言って来たので橘先生が言った言葉を理解できないまま俺は先に降りている役員たちの元に駆けていった。
「「たっちゃん、大きいね!!」」
「どう見ても私たちの学校よりは小さいですよ」
「でも綺麗だねぇ~」
と感嘆の声をあげながら校舎を見上げる役員たちに俺と篠原は戸惑っていた。不意に篠原が俺の方を向いたので俺もつられて篠原を見つめた。
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