出逢い

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いつもはしないノックを控えめに数回すると中から声が聞こえた。 悪までも交流、悪い印象をつけぬように礼儀正しく俺はなかに入ると 「あら、いらっしゃい。良く来たわね」 とニコニコしながら俺たちをみるオカマがいた。 確かに俺の学校にもオカマが一人いるがそれとこれとは別。 他のオカマを見ると慣れない そんな事を思いながらも 「はじめまして。俺は桜塚高校の生徒会会長を務めさせてもらってます一條辰樹です」 と自己紹介すると 「噂は兼がね、つつじから聞いているわ。噂どおり男前なのね」 と嘗めるような目付きで俺を見てくるそんなオカマの頭を誰かが叩いた。 「~もうっ!何よ、アルベルト。折角若い子が来たんだから」 「美奈(ミナ)。理事長なんだから少しは理事長らしく、ちゃんと振る舞え」 と何やら少し揉めた後オカマを叩いた男が俺たちを見て恭しくお辞儀をした。
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