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「いや。ここが特殊なのは貴方たちの学校も同じだから流石にわかるわよね?」
「えぇ」
「だとしたら…、後は部屋割りかしら。生憎部屋数が足りなくて誰かがここの生徒会長と同じ部屋になるんだけど。まぁ、この学園に早く馴染んでもらうためにも良い機会でしょ?」
と最高の笑顔で俺に向けていってきた。
「これは、各自部屋のカードキーです。部屋まで案内致します」
と伊集院の横にずっと立っていたアルべルトが言うとそれを俺は
「いえ、大丈夫です。部屋にいくまでに学校の配置を知っておきたいので」
と断りを入れて役員たちに出るぞと目配せをすると俺たちは、理事長室を出ていった。
暫く沈黙のまま俺たちは当てもなく校舎を歩いていた。
そんな沈黙を破いたのはおれ自身で、後ろについてきている役員たちの方に振り返ると
「で、誰がこの学園の会長と同じ部屋にする?」
と言った。
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