出逢い

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それに皆一斉に俺に指を差した 「貴方は会長でしょ。なら会長同士一緒の部屋がベストです」 「「僕たちは、離れたくないから嫌ー」」 「俺は、何か面白そうだから会長ぉが良いと思うよ~」 「俺はどっちでもいいかな」 役員たちが口々に言うと俺は声を低くして 「てめぇら、ここの会長が誰だかしってんのか?」 と聞いた。それに、それがどうしたとでも言うかのように 『森山智也』 と声を揃えて言われ、俺は額に手を当てて項垂れた。 「皆も資料を貰っていますからね。勿論確認済みです」 「「たっちゃんと同じ一匹狼でも、サメは全然違うもん」」 「本当の悪党って感じだよねぇ~」 「智也は俺と同じで喧嘩が大好きだからな!」 「だっら篠原お前が同じ部屋になれば良いじゃねぇか」 「嫌だよ。前回智也と二人きりになったとき掘られそうになったから…」 とキッパリ断られた挙げ句嫌な単語を聞いた俺は顔をしかめた。
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