終わりは始まり

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あの事件から数ヶ月 俺たちは三年生になっていた 「お!俺たち同じクラスじゃん」 「マジかよ!何でいきなりてめぇがSクラスに上がってんだ?」 「そりゃ、俺の愛しい辰樹が居るからな」 「それだけで、そこまで成長するかよ……馬鹿」 と貼り出されたクラスわけの紙の前に立つ俺の身体を引き寄せながら言ってくる鬼塚。それに俺は横顔をチラ見すると一瞬にして顔に熱が集まったのを感じた。三年に上がる間も鬼塚と口喧嘩することはあったが、何だかんだもう半年が過ぎていた。このままゴールインなんて考えている俺は鬼塚よりも馬鹿かもしれない。
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