終わりは始まり

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それよりも…… 「ん、どうした?そんなに俺の顔なんて見つめて。かっこよすぎて惚れたか」 確かに前より格好よく 「……ちッ、そんなわけあるかよ」 と一瞬思ってしまった自分を舌打ちで誤魔化すと俺は鬼塚に顔を背けて颯爽と教室に向かうことにした。 「ったく、俺のお姫様はいつになっても恥ずかしがりや何だから。だからいつになっても抱けねぇーんだよな」 と呟くと鬼塚も俺の後をついてきた。 「何でついてきてんだよ!」 さっきの事がどうしても負に落ちないで俺は喧嘩腰に後ろに居る鬼塚を睨むと鬼塚は苦笑いをしながら 「何でって、俺もここのクラスだし」 と少し周りの様子を伺いながら鬼塚は言った。 「登校初日から全く……辰樹、お前自覚無さすぎだ」 「何だよ」 「学校のトップってだけで目立つのにクラスで痴話喧嘩して、それ以上目立ってどおするんだよ」 「痴話喧嘩ッ!?」 とまた言い返そうとしたとき横から 「鬼塚委員長の言う通りですよ、会長」 と西城の言葉に遮られた。
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