第一章

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高一の春、僕は君に再開した。 入学式の日に僕が木の根元で寝ている君を見つけたのがきっかけだった。 あの時と変わらない雰囲気の君がいた。 『あの。こんなところで寝てると風邪ひくよ。』 …つい声をかけてしまった。 「んっ? 大丈夫ですよ。 わざわざありがとうございます。」 眠そうな目をこすりながら起き上がった。 『良かったら入学式、一緒にいきませんか?』 「いいんですか!? ありがとうございます!」 歩き出した僕にちょこちょこついてくる君はなんだか子犬のようだ。
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