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ー講堂ー
真新しい制服を着た新入生達が緊張した面持ちでいるなか、僕は少しホッとしていた。
知り合いが一人いるという安心感は何事にも変えがたい。
今は男女別に並ぶため少し離れてしまったが、君が残していった残り香が少しあり安心している。
すぅ…と息を吸い軽く深呼吸をする。
緊張感をほぐす為だ。
「…では次に新入生代表 浅野優(あさの ゆう)君。
段上に上がってください。」
、、、きた。
僕は何と新入生代表だったのだ。
君の事をチラッと見てみた。
君はこちらのことを見てビックリしている。
当然だろう。
いきなり現れた幼馴染が代表なのだから。
僕はスッと目をそらし、段上へ上がった。
そこからはあらかじめ用意していた文を読むだけだ。
これが終われば、この式自体も終わるだろう…
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