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耳に届いた声は低く重い声で、一通りの挨拶を交わして用件に入ってきた。
「実は…沙也が交通事故に巻き込まれて……かなり危ないんだ。
最期には君に会いたいだろうと思って、連絡したんだけど…」
すっと身体の温度が下がる感じ。
頭の中は『なんで? どうして?』な状態なのに、きっちり受け答えしている自分がいた。
まるでドッペルゲンガーだ、と頭の隅で思う。
出来るだけ急いで外出の準備をしているつもりなのに、いつもより時間がかかっているような感覚。
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