- 一緒に -

2/5
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
美優が・・・目を・・・あけた・・・ 夢でも見ているのかと思った。 美優が俺を呼んだ。 美優が目覚めた。。。 嬉しいのに、涙があふれてきて止まらなかった。 でも泣いてばかりはいられない。 今ここにいるのは俺しかいない。 今度は俺が美優を守る! 決意したとき、病室のドアが開いた。 「入っていいですよ。もう大丈夫。ただまだ無理はさせないでね」 「はい」 そう言って、先生達に深く頭を下げた。 ベッドの美優を見たら 笑顔だった。 こいつ目覚めたばっかりなのに・・・ 言葉を発するよりも先に体が動いていた。 美優の頭に手を置いてポンポンッってした後、 頬を両手で挟んで。。。 「姫?お目覚めかな?」 キョトンとした顔の美優がいて、それがまた俺の心をギュッと締め付けて・・・ 「おはよう。美優」 そう言ってキスをした。 唇を離した俺に、美優はクスッと笑って 「お腹すいてない?」 って言った。 はっ。 それ? 「おまえ・・・それかよ。おはようって言ったら、おはようだろ?」 そう言った俺に降ってきた言葉は・・・ 「だって・・・諒がお腹すいたって言ったんだもん」 「・・・・」 見事に俺は固まった・・・
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!