撮影準備

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--------------- 美優控え室 仕事だと割り切ったものの、やっぱり緊張するわけで・・・ メイクしてても、顔に緊張が表れていて・・・ 「大丈夫ですか?」 なんて言われちゃった。 「やっぱり緊張しますね。こういうのって・・・」 「でしょうねぇ。ま、でも楽しんでくださいね。記念ですから!」 なぁんて呑気なメイクスタッフさん。 楽しむ・・・か。 そういえば昔、苦しいゲームしてる時に、もっと楽しめって顧問に言われたっけなー そう思ったら、なんだかリラックスしてきた。 メイクさんってのは本当にすごくて、自分が自分じゃないみたいになる。 準備が出来たとき・・・ コンコン! 「美優?大丈夫かぁ?」 タキシードを着た諒が入り口を開けた。 諒が入ってきた事に気付いたとたん・・・ 普通の女子大生だった美優が変化してゆく・・・ 始まったな。あいつの変身・・・ それにしても・・・すげー綺麗。 「諒?どう・・・かな・・・」 そう言って立ち上がってくれた美優は・・・やばいくらい綺麗で・・・ 「すげー綺麗」 ストレートに言った。 照れる美優が可愛くて、キスしそうになったけど 「メイク崩さないでくださいね」 って釘を差されたので、寸前でストップ。 でもせっかく近づいたし、やっぱ言いたいし・・・ 耳元で・・・ 「さらに惚れた」 言っちまった・・・ 昔の俺だったら、絶対に言わねぇセリフ。 でも美優の前では、素直に言えちゃうから不思議だ。 絶対美優の魔法だこれ。 美優は顔を真っ赤にして固まってる。 でもこの後さらに高まる美優オーラはハンパなくて、スタッフさんが 「あの子・・・」とビックリしていた。
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