「君と僕のいた場所」－あれから－ 番外編

いつも2人

あれから1年

なんだかんだと周りに乗せられて・・・

気付いたら春コレのランウェイ。

両方の袖から出てきた俺たちは、センターステージ中央で出会う。

2人揃うとやっぱり安心するわけで・・・
美優も並ぶととたんにすごいオーラを放つ。

だから俺も受けて立つ！というよりもだ、俺の場合は単に美優が側にいるのが嬉しいだけで・・・特別なにもしていない。

まぁ、もし美優に聞いたりしても、あいつも同じ。
だって美優は無自覚なんだから。

そこは昔から変わらない。

そのまま2人でランウェイを歩いて戻る。

ざわついている会場も、2人が並んだ瞬間からシーンと静まりかえり、大音量の音楽だけが鳴り響く。
時折聞こえるのは、　ウットリ系のため息。

袖に捌けると、歓声が沸く。

そして裏に戻った美優は、あいかわらずふつーの人に戻る。

このギャップが業界でも人気。

しかもさ、相手が他の男だとまったくダメなことが周知の事実となっており、いつも俺たちは一緒。