あれから

2/2
前へ
/52ページ
次へ
同窓会での公開プロポーズ (詳しくは 君と僕のいた場所 第5話をご覧下さい♪) あのあと、先生達にまで囲まれて・・・ 世の中わからんねぇ・・・ なんて・・・言われたりして・・・ 元担任にまで 「市原と神崎がねぇ・・・予想外の組み合わせだわー」なんて言われたりして・・・ 女バスの顧問だった先生は、美優のバスケ人生を本で知っていたらしく、中学からバスケしてれば、俺も有名になれたのに・・・とか言う始末。 そんな中・・・ 今は教師をやめて、趣味で写真を撮っているという先生がいた。 1組の学年主任だった、中澤だ。 「お前達そうかそうかー!結婚するのかー! いつだ?」 「まだ具体的には決めていませんが、就職決まってるんで、落ち着いたらやりますよ」 「じゃあ俺から御祝いやるよ」 「え?」 「まだ結婚式先なんだろ?だったらさ、俺が写真撮ってやるよ。」 「はぁ。」 なんだ?中澤どした? 「いいからいいから! お前達2人に記念になる写真撮ってやる!」 「あらー素敵♪」 担任だった鎌田が羨ましそうに言った。 「ちょっと待ってください。美優にも聞いてみないと・・・」 あーみんなに囲まれてんじゃん。 大丈夫かあいつ…… 「美優ー!」 「ん?」 「ちょっと来てー!」 手で、おいでおいで合図した。 「キャー!呼ばれてるよー!」 呼んだだけだろ? これは美優のやつ、いろいろ聞かれてるんだろうなぁ。あそこから連れ出す良いタイミングだったかな。 ホッとした顔してんじゃん。 「ん?なに?」 「なんか大変そうだったなぁ」 「うん。みんなやっぱり気になるみたいだね。で、なに? なんか目の前でニヤニヤしてる先生いるけど・・・」 鎌田と中澤が、笑みを浮かべながら見てる。 意外と怖いぞこれ。 「あぁ、えっと、中澤が写真撮りたいんだって」 「はい?」 「そ。お前達の結婚を祝して、俺が写真撮ってやりたいの」 そんなまくし立てるよう言わなくても…… これが、この後の俺たちの時間を変えていくことになるとは・・・ この時思いもしなかった・・・
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加