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同窓会での公開プロポーズ (詳しくは 君と僕のいた場所 第5話をご覧下さい♪)
あのあと、先生達にまで囲まれて・・・
世の中わからんねぇ・・・
なんて・・・言われたりして・・・
元担任にまで
「市原と神崎がねぇ・・・予想外の組み合わせだわー」なんて言われたりして・・・
女バスの顧問だった先生は、美優のバスケ人生を本で知っていたらしく、中学からバスケしてれば、俺も有名になれたのに・・・とか言う始末。
そんな中・・・
今は教師をやめて、趣味で写真を撮っているという先生がいた。
1組の学年主任だった、中澤だ。
「お前達そうかそうかー!結婚するのかー! いつだ?」
「まだ具体的には決めていませんが、就職決まってるんで、落ち着いたらやりますよ」
「じゃあ俺から御祝いやるよ」
「え?」
「まだ結婚式先なんだろ?だったらさ、俺が写真撮ってやるよ。」
「はぁ。」
なんだ?中澤どした?
「いいからいいから! お前達2人に記念になる写真撮ってやる!」
「あらー素敵♪」
担任だった鎌田が羨ましそうに言った。
「ちょっと待ってください。美優にも聞いてみないと・・・」
あーみんなに囲まれてんじゃん。
大丈夫かあいつ……
「美優ー!」
「ん?」
「ちょっと来てー!」
手で、おいでおいで合図した。
「キャー!呼ばれてるよー!」
呼んだだけだろ?
これは美優のやつ、いろいろ聞かれてるんだろうなぁ。あそこから連れ出す良いタイミングだったかな。
ホッとした顔してんじゃん。
「ん?なに?」
「なんか大変そうだったなぁ」
「うん。みんなやっぱり気になるみたいだね。で、なに? なんか目の前でニヤニヤしてる先生いるけど・・・」
鎌田と中澤が、笑みを浮かべながら見てる。
意外と怖いぞこれ。
「あぁ、えっと、中澤が写真撮りたいんだって」
「はい?」
「そ。お前達の結婚を祝して、俺が写真撮ってやりたいの」
そんなまくし立てるよう言わなくても……
これが、この後の俺たちの時間を変えていくことになるとは・・・
この時思いもしなかった・・・
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