- すれちがう -

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--------------- 「おぉ!山中!なに?どしたの?」 「うん。美優がちょっとね。」 「美優?」 「そそ。ちょっとやばい感じ」 「やばいってなんだよ? 諒汰もイライラしてるしさぁ、まいっちゃうよ」 「え?諒汰君も?」 「そう。仕事すっげー順調なのに、順調になればなるほどイライラしてる感じ。余裕なんて全くない感じ」 「そっか。ま、取りあえず社長待ってるから、行こう!」 そう言って社長室へ向かった。 --------------- 「「失礼します」」 ドアを開けた2人の前に居た社長は、さっきまでのキッチリスーツではなく、すこしラフな格好をしていた。 ???????? ???なぜ??? ???????? はてながいっぱいの私たちに 「まあ座って! 遠慮はいらないよ。」 そう言って私たちの前に缶ビールを置いた。 反対側に座った社長が・・・ 「美優と諒汰のことだったよね」 そう切り出した。 「はい。」 そして私は美優の決意を洗いざらい話した。 社長はたいして驚きもせず、ビールを口にしている。 一方の西山は、ビックリしていた。 話し終わった私に・・・ 「美優・・・やっぱりな」 「え?やっぱり・・・です・・か?」 わからない。なんで社長がそう言うのか・・・ 社長は 「諒汰と美優をうちに引っ張ってきたのは俺なんだ」 と言った。 「はぁ。」 社長はそのいきさつを話してくれた。 自分の先輩が、諒汰と美優をみつけたこと。 むりやり結婚式場のPVに出させたら、あまりにも出来がいいからと自分に見せたこと。 それを見た自分が、この2人預かりたいと言ったこと。 でも諒汰たちにはその気がなかったこと。 やっとの思いで説得して、2人で仕事をする事を条件にうちに入ってくれたこと・・・ でもどうしても仕事をしていく上で、バラバラに仕事をするチャンスが増えてきたから、絶対なにかあると思った・・・ と・・・ そして 「美優の予定を見せて欲しい」 そう言ったので、プリントアウトして見せた。 そして 「西山。諒汰の今後の予定見せてくれ」 とも言った。 しばらくそれをじーっと見ながら・・・ 「厳しいな・・・」 ですよね・・・
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