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翌日
美優に話した。
今社長が考えてくれていることを・・・
だから、もう少し結論は待って欲しいと伝えた。
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その夜・・・
社長は見事にケリをつけてくれていた。
各方面全てに頭を下げたらしい。
「山中。西山。これからはお前達2人もコンビだ」
「は?」
「西山。諒汰の仕事はこのままなにも変わらない。ただ、美優のスケジュールは必ず頭に入れておいてくれ」
「はい」
「山中。美優の新しいスケジュールはこっちだ。」
そう言って新しい予定をくれた。
「すぐに全部無くすのは無理だった。段階的になるけれど、これで動いてくれ」
そこには、諒汰くんのスケジュールと一緒に、美優の新しいスケジュール表があった。
諒汰君の仕事時間に合わせて美優の予定が入っていた。
終了時刻も、諒汰君が家に到着する頃には家に戻っていられるように組まれていた。
諒汰くんの仕事が朝7時からならば、美優は9時から
諒汰君の仕事が25時までなら、美優は24時まで・・・のように・・・
絶対に出来ないと思っていた事なのに、そこには美優の希望通りのことが出来ていた。
やっぱりうちの社長はすごい
「あ、それから、美優とさっき話したんだが、この件は諒汰には内緒にしたいそうだ」
え?
「諒汰に余計な心配かけたくないそうだ。当たり前のようにしたいだけだからって言ってたよ。」
あぁ美優・・・あんたって子は・・・
私のマネージャー人生の中で、こんな子いなかったわ。
私も頑張らなきゃ!
そう思った山中だった。
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